ライダーキック!いや百裂脚!!

ヤッヤッヤッ

この寒さで困るのがバイクの始動
最近のFI車なら困る事もないでしょうがキャブ車、さらにキックだと本当にうんともすんとも言わなくなったりします
私はキックのバイクが多かったので何度も嫌な思いをしました

ネットでキックのコツを検索すればたくさん出てきます
■ブーツのように固い靴を履く
■最後まで踏み抜く
■上死点出してから

苦労してる人ならおそらく言われてるようにやってるでしょう
そらそうです 慣れた人は無意識に瞬間的に力入れたり微妙にスロットル操作してるんですから
そもそも自分でやっても成功と失敗の差は分かりません
一度プロのキックボクサーのキックをミットで受けた事がありますが単純に重い軽いではなく質が全然違いました
足は腰の後に付いてくるとかインパクトの瞬間に腰を入れるとか丁寧に説明されましたがサッパリです
バイクのキックなんぞそんな大した技術とは違いますけどね

と言う訳で私のように物分かりの悪い人間は教わった通りやってダメなら他の方法を試すのみ!
その1 蹴り始めの位置を変える
当然ですがキックアームは高い位置から踏み込んだ方がストロークを稼げます しかし体格やバイクによっては11時(1時)の位置からよりも真下に蹴り下ろせる9時(3時)の場所の方が力はこめやすいかもしれません 力の入りやすい場所からガツンと蹴ればかかる場合も多いです
カブなんかは動きさえすればどこからでもかかる印象です
ケッチンを食らう可能性が高まるので気を付けてください 死ぬほど痛いです

その2 連続で蹴る
これはトライアル車TLM220でやってた事です
トライアル車のキックはめちゃくちゃ重いです
しかもキックアームが短い上にスタンドが弱いのでステップに乗って体重をかける事ができません
上手い人はスタンディングからかけますけど私には無理
こんなもん上死点もクソもなく親の仇みたいにキックの連打です
一発だと気合入れてもかからないのに連打だと雑にやってもわりと簡単にかかってましたね
だいたいガッガッ!ビィィィンって感じでした

その3 最初の1発目に全てをかける
これはKTM640sm 600の単気筒なのでキックはかなり重かったです
さらに640はスタンド立てたままだとキックが出来ない構造になっています(キックアームが左側)
キックペダルに左足をかけそのままジャンプするよう伸び上がり踏みおろすので非常につかれる
最初の1~2発が一番かかりやすいのでとにかく最初の一発を丁寧にやってました
これは失敗してかぶるだけでなく疲れてキックが弱くなりドツボにはまるからです
といいつつ油断して適当にやるとグロロロン・・・・
わずかなミスで5分10分それ以上と格闘する事になります ムカつくぜ!その4 段差を使う
これもKTM640sm 上で書いたようににっちもさっちも行かなくなった時に使う手です
もうこうなると頼るのはパワーのみです しかしすでに書いたように何度も飛び上がるのは疲れる
それに下手すると倒しそうになる
そこで30㎝以上ある段差の横にもっていきそこに片足(右足)をかけてそこから一気に体重をかける
ここまでやるとほぼかかってました 非常に面倒くさいですけど
小柄な人や女性なんかだと有効な手段だと思います
SR400で苦労してる小柄な女性がいましたがステップに乗っても身長が低いので踏み下ろした時アームが降りきるより先にお尻がシートに当たって体重がペダルではなくシートにかかってるような印象でした もっと高い位置から踏み下ろせばかかりやすいと思います
もちろん慣れたら体格に関係なくこんな面倒な事は不要だと思います※640はセルとキック両方あるのでバッテリー交換すりゃ一発なんですけどね
キックあるとついダラダラ交換時期が延びますその5 押し掛けする
これはYBR125 車体が軽いので押し掛けしてました
キックでかからないというより押し掛けなら一発なので面倒くさくてやってた感じですね
駆動系にダメージを与えるといいますがそんな頻繁にやるもんでもないですし気にもしてません
軽いバイクなら押し掛けは試してみてもいいかも 大きなバイクは誰かに手伝ってもらいましょう
押し掛けで飛び乗るとか言いますけど個人的にはやめた方がいいと思います
後輪がロックするなら2速から3速にかえれば軽いバイクでも大丈夫です
YBRくらいなら簡単ですが慣れてない人が大きなバイクでやるとほぼ確実にぶっ倒しますよ

その6 間を置く
これが一番かもしれません かからないと故障じゃないかと不安になってしつこくやりがち
でもやればやるほどドツボにハマってるだけです
前日まで問題がなければほぼ確実に問題はありません
特別気温が低いとか失敗してプラグが被ったとかそんなもんです

その7 バッテリーを交換する
身もふたもないですがキックとセル併用ならバッテリー交換してセルでかける
キックでもセルでもかからないとなると故障を疑ってしまいますが大抵はキックもバッテリーも両方ダメって事がほとんどだと思います

と長々と書きましたが結局タダの慣れですね

「最近はこういう苦労もないんだろうなぁ
キックにはなんていうか味があるんだよね
今のコンピューター制御のプラスチック製品とちがって、昔のバイクは鉄馬な訳よ
鉄の心臓に火を入れるっていうかさ
そこで愛馬の今日の調子を知る事ができる言ってみればはキックを通じて愛馬と会話してるんだよね」
本音(インジェクション最高や!)


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