バイク好きのアルバイトとして新聞配達

雨ニモマケズ

バイクを使った仕事というと白バイ、郵便配達、バイク便、宅配ピザそして新聞配達等ありますがバイトというと宅配ピザが一番一般的ですかね

私は10代の頃一瞬・・・というか1回だけ宅配した事があります

宅配ピザじゃなく洋食でしたが宅配に参入するというので一発目は中型免許を持ってる私が行く事になりました

といっても営業前の実験的なもので配達先もパートのおばさんだかの家でした

バイク好きでしたしスリーターの運転は新鮮だったの続けたかったのですが店長は宅配は専門にバイト雇うからと言われて元のキッチンに戻りました

 

ガッツリやったバイトは新聞配達です

やはり勤労青年は新聞配達です

今も昔もバイクを使ったアルバイトというと新聞配達でしょう

そこでバイクオタクからみた新聞配達はどうかという事を書いてみます

まず新聞配達はおおきく分けて二通りあります

1つが専業

主に社員がやる仕事で業務は配達・勧誘・集金です

配達はそのままですが勧誘に抵抗がある人も多いでしょう

コレはよく遭遇するちょっと強面のお兄さんがやる勧誘ではありません

あの人たちは営業所から依頼されて勧誘専門にやる人達です

営業所に所属する人がやるのは延長のお願いですね

つまり飛び込みではなく顧客の所に行く訳ですからかなりハードルは下がります

普段顔を合わせていますし同じ新聞を撮り続ける人の方が多いので簡単です

それでも頻繁に変える人もますしサービスを要求する人もいるのでこういう人達と上手く付き合う必要があるのでやはり営業力は必要です

若ければそれだけで許される部分は多いですけどね

やっぱり年配の人からすれば新聞配達というのは苦学生のイメージなんでしょう

 

営業ですから当然成績が問われます

営業所にはグラフが張り出され各自目標が設定されます

コレを聞いただけでうんざりする人もいるでしょう

 

そして集金 

売ったものの集金なんだから大した事ないだろう思うかもしれませんが現実は違います

留守がちな家もありますしだからと言って夜に行くと苦情を言われます

自分が休みの日に「今日来て」と言われる事もあるでしょう

中には難癖をつけて払おうとしない人もいます

コレを読んでサービスを受けたんだからお金を払うのは当たり前だと思う人は「良い人」です

ただこれは顧客だけが悪い訳じゃありません

強引な勧誘で取らされた人にとっては嫌なのは当たり前で休日午前中に集金に来られたらイラっとするのも当然です

苦情も言われますしサービスを要求される事も多いです

もちろん出来る事には限りがありますからその辺を上手くバランス取る必要があります

10代や20代の学生ででこれらの事を回せるならかなり世慣れた人でしょう

 

そして日常業務である配達 

アルバイトなら大抵はコレでしょう

朝3時くらいに営業所に行き届いた新聞にチラシを入れます

人と接するのはこの間だけですかね

黙々とやる人もいるし朝から元気な人もいますがどちらにせよマイペースです

チラシをいれた新聞をカブに満載にさせてスタートです

配達する地域にもよりますが大体300軒程度ですかね

一回では乗らないので数回に分けます

 

出発したらひたすら1人の作業です

朝3時くらいなので余程の繁華街でなければ誰もいませんから気楽なもんです

ペースはその人次第

私なんかは10代で体力もあったし早く終わらせたいのでとにかく走ってましたから2時間弱で終わってましたが同じ地区でも年配の人は倍くらいかかってました

早く配って欲しいという人は要望を聞いておいて先に入れておけばいいだけですから多少遅くても問題はありません

時給に換算するとなかなか良いかもしれませんね

 

ネックは何といっても休みがありません

一般的な学生向けアルバイトであれば〇日休みますと言えば休めますし飲み会の誘いがあればバイト仲間に言えば代わってもらえると思います

ただ新聞配達はそうはいきません

直前の休みは仕事仲間に物凄い負担をかけます

休んでいる人が朝2時に起こされたり出勤している人が分担したり大変です

もちろんケガや病気なら皆協力してくれますよ

キツイ仕事なだけに普段さほど仲良くなくても助け合いの意識は強いと思います(自分が恵まれたいただけかな)

ですので基本決められた休み以外は休めないと思ったほうがいいです

そしてその休みも週休1日程度でしょう

まあ新聞は毎日ありますしね・・・ 

 

微妙なのが夕刊の配達 

これはバイトの仕方にもよりますが夕刊の配達は15時~17時くらい

せっかく朝3時間で終えても丸1日縛られます

産経新聞はいち早く夕刊の配達をやめましたがこれは働く人にとっては多少賃金が減ってもそれ以上のメリットがあったと思いますね

 

ここからはバイクを使っている事に関して

私は純粋に面白かったです

まず使っていたカブです趣味で乗る人も多いですが業務用で使うのはまた別です

新聞配達ほど酷使される使用法方もないでしょう

毎日30㎏の新聞を載せてストップ&ゴーを繰り返しているとカブの頑丈さが分かります

オフ車もSSもバイクの限界まで使える人ってごくわずかだと思うんですよね

その点カブなら違う意味で限界まで使います

他人のものだからって雑に扱う訳じゃなありませんが仕事ですから時には酷く扱われますし不注意で倒す事もあります

坂道なんかで唸りを上げながら走るのは結構楽しかったです

ホンダとヤマハの技術力がなければ新聞屋のコストはもっとかかっていたでしょう

   

東京とはいえ都下でしたし真夜中という事もあって誰もいない街も好きでした

普段絶対通らない住宅街の路地、家と家の隙間みたいな道を走るのは面白かったですね

夜の路地って魅力的なんですよね~こんなトコただ歩いてたら通報されます

初めてのバイクだったという事もあり運転が楽しかったし誰に急かされる事もなく逆に急げば早く帰れるというのは自分には向いてたように思います

体を動かす事も嫌いじゃなかったので運動しやすい恰好でやっていました

夏場なんかは多少の雨ならカッパなんか着ずに短パンとTシャツで走ってましたね

職場の人からは笑われましたがどうせ誰も見てません

 

バイトというのは何でも一緒だと思いますが慣れるとペースをつかんで負担は激減します

10代20代の健康な人なら余裕でしょう

年配の人なら時間をかければいいだけです 誰もとやかく言いません

クセの多い人は多かったですが1日にあう時間は僅かです

夕刊終わって飲みに行く人もいればとっとと帰る人もいます

私なんぞは10代という事もあって面白がって色々誘われましたけどもう一人3つ年上の若い兄ちゃんはそういった事が好きじゃないらしくすぐに帰ってました

丁度良い距離感だったと思います

人に恵まれたのは大きかったですね

 

1年で辞めたので専業社員になる事に関してはどうこう言えません

アルバイトとしてはなかなか面白いと思います

まとめると

良い点

■仕事中は完全に1人、同僚だけじゃなく本当に誰もいない

■時間が短い 3時間程度なのでとりあえず出勤さえすればすぐに終わる

■服装身だしなみに気を使わない まあ最低限の気遣いは必要ですけどね

■マイペース 急げば早く終わる、きつければのんびりできる

■時給が良い その人次第ですが平均して東京なら1500円くらいですかね

■バイクが楽しい バイク好きなら配達用バイクでも十分楽しいです

■昼間が空く 平日の昼間はどこに行っても空いています

■バイト代が一定 休みが固定なだけに今月少ないなんて事はありません

悪い点

■極度に少ない休み さらに自分の都合で休めない

■体力仕事 マイペースとはいえやはり体力勝負です 

■時間が合わない 夜8時には寝ないといけないので友達と予定が合いません

■暑い・寒い 真冬真夏のバイクのキツさはライダーならご存知でしょう 仕事だとその500倍キツイです

 

別に他のバイトに比べてキツイ訳じゃありません

バイトの賃金は結局のところ労働に比例してると思います

新聞配達をしてる時はやたら労われる事が多かったですが・・・イメージなんでしょうね

ただ合う合わないの差がハッキリと別れるバイトだと思います

「1年間やったるぜ」という人はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか

 

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