見違えたYO!

アテンザワゴンのリアスポイラー?(なんて言うのコレ)の塗装が完全にいってます・・

剥げたのはこのパーツ部分のみですが何故なんでしょ??
まあ古い車なんで仕方ないですけど暇つぶしもかねて補修してみましょう
それでは工程を
【下地作り】
最も念入りにやりましょう!
ここさえしっかりやれば実際の塗装で失敗する事は少ないです
逆に言うとここを適当にやったら熟練者でもリカバリーは無理です
塗装面とその周りを320~1200番くらいの耐水ペーパーで研磨します

何番を使うかは傷次第ですが最終的に800番で手触りが滑らかになれば大体OKでしょう
600番で始めてラチあかないなって思えば400番からやり直せばいいだけです
ただペーパーがけはとにかく手間かかるのでダメだと思ったらとっとと落としたほうがいいですよ
キズのある部分より大きく研磨して指で触っても境目感じない程度にやっときましょう
気持ち的になるべく小さく収めたくなりますがそれやると失敗の元です
必要以上に広げないのがベターですがアマチュアの感覚だと小さすぎて傷を消しきって無い事が多々あります
ちなみに自家塗装の場合は【塗装】と【下地処理】は別日にするのがオススメ
後に塗装控えてるとついあせって中途半端になりがちです
ホームセンターだと1500や2000番は無かったりするのでカー用品のとこにある補修用のセットがいいと思います

Holts(ホルツ) 補修用品 耐水サンドペーパーセット 仕上げ用 490円【amazon】

【マスキング】
ここを丁寧にやるだけで難易度はVERY HARDからHARDに変わります
リア全体を覆うようにマスカーテープでマスキングします

新聞でもいいですがマスカーテープなんてホームセンターで一個200~300円ですから買ったほうがいいです
マスカーテープの良いところは使いやすさだけじゃなくゴミが小さくまとまる事です
こんだけやっても握りこぶし一個分くらいに納まります
大きすぎて困る事は無いので大袈裟にやるくらいでいいと思います
マスキングの目的は余計な部分を塗らない事ですがそれ以外の点でも余白からスタートすることで調整が格段に簡単になります
缶スプレーは圧力調整が難しく最初にドバっと出るのでなおさらです
余白があるだけで調整に余裕ができで難易度は大きく下がります
【プライマーとサフェーサー】仕上がりに拘るなら絶対必要!

塗料の食いつきが良くなり表面はキレイにさらに発色も上がり良い事ばかりです
特に黄色や赤は発色しづらく下地が黒だと色が沈み周りとの差が出やすいので必須でしょう
プラモデル作ると分かりますが塗装ってホント下地の色に影響されるんですよね
私プラモデル作るようになったのはバイクの自家塗装の役に立ちそうだからです

実際めちゃくちゃ役に立ちます
私の技術向上は置いておいてプロモデラーの語る論理が凄く参考になるし何より面白いんですよね
話がそれましたがソフト99の説明では色に関わらず必要と書いてありますね

しかし今回はダーク系なのと削った下地がグレーだったので使いませんでした
かわりに食いつきをよくするようにミッチャクロンを吹きました
【脱脂】
ここをおろそかにすると今まで苦労が水の泡 最も気を使うべき!
ここを怠ると今までの工程が台無しです
塗料は手の油程度でもばっちり弾いてしまいます
ここでリカバリーしようとかぶせたらもうドツボです

ここまで酷い失敗する人も少ないですけどね
脱脂に使うのはパーツクリーナーがお手軽ですが専用のシリコンオフ安いので買った方がいいです
パーツクリーナーは速乾性高いので大きな面だと途中から乾いた布で拭いただけなんて事があります

AZ(エーゼット) シリコーンリムーバー スプレー ZEQUE 420ml 466円【amazon】
AZのは安くてオススメです
【塗装】
ここが本番!
まずは色を染める事だけを考えます
今回使うのはコチラ

ソフト99ボデーペン
【カラーコード35Jストーミーブルーマイカ】ですがこちらはオーダーメイドになるのでその分割高です
2,728円 通販だとコレに送料がかかるので3500円前後でしょうか
しかし特注色ですから仕方ありません
むしろ割高でも一般向けに販売がある事が有難いですね
コレ ホームセンターやカー用品店で普通にオーダー出来たんですね送料もかからないしそうすべきでした
実際の塗装です
一発では絶対に染まらないので最初はぼんやり色がついたかなくらいで十分です

染まるまでは薄く何度も重ねていくだけです

塗装をやると実感できますが缶スプレーにしろガンにしろなかなか染まりません
そしてここで欲張って厚塗りして失敗というのがよくあるパターン(私も何度も経験済み)
砂吹きになってますがとりあえずこの程度なら大丈夫です
ただあまり遠くからやってすりガラス状態になったらダメです
塗料がボディに到着する前に塗料が完全に乾いているような状態です
缶スプレーでそうなる事も少ないですけどね
4回重ねた結果

とりあえず染まりましたが塗面はガサガサ・・・プロなら失敗の烙印をおすところです
しかしこれはDIYですからOKです
ここから少し攻めて艶を出して行く訳です
塗料を集中的にかぶせる事で表面がウエットになりそれがそのまま定着して艶になります
しかしここで失敗・・・
今回ブログのテーマ的に「パーツの取り外し無し、缶スプレーのみでやってみました!」をやりたかったのですが缶スプレーは横や逆さ吹きは苦手です
ヘルメットやタンクも上から吹くんだしこのサイズなら大丈夫だろうと思ったのですが甘かったですね
上から吹く面積が比較にならない程広い
また場所的にスプレー缶を振る向きが長い辺に沿うしかないので余計に難しい
染める事はできましたが艶を出すまでにいたりませんでした

塗りやすい所だけテカテカ 素人あるあるです
縦で吹いた部分は艶が出てますが上面は完全につや消し状態です
さて困った・・・缶スプレーのクリアを重ねても予想される結果は同じ・・・
もはやパーツを外す以外ありません
塗装の大きな失敗はタレですが個人的には艶消し状態でムラがあるくらいならテカテカで垂れてるほうがまだよいです
昔はいかにも缶スプレーのつや消しブラックで塗ったなって原付スクーターよく見かけましたね
私は今でも【いかにも自分で塗ったスクーター】に乗ってますけどね

お気に入りのカラーです
話がそれましたがこのままじゃ嫌なのでここは方向転換してコイツを使います!

Meiji FINER2
言わずと知れたプロ用のガン
塗装のプロが現場で使うスプレーガンです
使う塗料は2液タイプのウレタンクリアとこちらもプロ仕様!

前回YBR125のタンクで使った余りです コチラ
道具も材料もプロ用と今回のテーマとは真逆になってますが・・・
しかし始めたからには終わらせないといけないのが塗装です
スプレーガンの場合エアーは無限だしカップの角度を変えられるので横だろうが逆さだろうが関係ありません
いざリベンジ!

なかなかいいんじゃなぁい!
映っている山がウニョウニョしてますがこれはポリッシャーでキレイになります
それにボディもそこまでテカテカではありません
古い車なんで艶がなくなってるのもありますがそもそも車のボディってそこまでテカテカじゃないんですよね
プラモデルのほうがよほどツヤツヤテカテカです

自家塗装やるならプラモデルはめちゃくちゃ練習になるのでオススメです
是非プラモデル作りましょう
また話がそれましたがそれよりも完全に失敗しているのがココ

もうお手本のようなゆず肌です
脚立に乗って塗ったものの塗りづらい場所が見事にこうなっています
でもこんなのは大した失敗じゃありません

御覧の通り離れりゃ見えません
そんな事よりもっと大きな失敗がコチラ

これは・・・マスキングの隙間からクリアが吹き込んだ模様
ここはマスキングテープ貼った場所ですが養生して何日も放置してたので剥がれてたんでしょうか
家の前の田んぼお爺さんの稲刈りが1週間以上続いて塗装が出来ん!いやご苦労様です
最悪のミス!・・・というほどでもないです何故ならもっと酷い失敗が控えています
この程度なら2000番くらいで研いでコンパウンドで磨けば多少マシになるでしょ
ボンネットとかだったら致命的だったかも
本当の最悪のミスはこちらです

スマホのフラッシュを炊いて撮影すると薄いところが見えます

これはもう技術云々の話じゃないですね
注意深く丁寧にやれば普通に回避できるエラーでした
ちなみにもう上から補修はできません やるならウレタンクリアを全て落とさなくてはなりません
とはいえ元がコレですから

充分です
私のDIYは完璧を求めてる訳じゃありません
それなりにやってそれなりになればいいや程度の低い志とブログのネタにするならこの程度の失敗は合っても良いという意識の低さ
しかし良い経験になったのも確かです
まず高い位置の塗装は格段に難易度が高いという事です
そしてこの程度のパーツは外すべきでしたね
今回の失敗はパーツ外すだけで全て回避できたはずです
塗装は本当に環境づくり下準備次第ですね
では道具の紹介
今回感心したのはソフト99の缶スプレー

正直言って缶スプレーなんてどれでも同じだろと思ってましたがきめが細かく使いやすく感じました
今回は特注色なので高くなりましたが標準カラーの1000円なら高くないですね
そして調色も完璧です
余談
今回の塗装は迷った結果です
これだけ広範囲に劣化していたら普通はスポイラー全塗装でしょう
となると特注色2本で6000円プラサフが2本で3000円クリアが2本で2000円
トータル1万円超 本気でやるなら高くはないですがちょっとした暇つぶしにこれは高い!
そもそもこの程度の塗装なら業者に頼んでも2~3万ってとこじゃなかろうか
これは自家塗装全般に言えますが趣味として楽しむならいいですが費用を浮かす為ならやめといたほうがいいです
何はともあれ全体で見れば【成功!】です
ついでにマジェスティ125の補修も終わりましたしね

【マジェスティ125レストア15】ヘッドライトレンズの黄ばみ取り

DIYのいいところは古い車やバイクでも愛着が沸くもんです
いや本当は新車が欲し・・