ラジオペンチとは違う

クニペックス メカニックプライヤー 200mm 3850円【ヨドバシカメラ】
プライヤーのトップメーカーKNIPEXのメカニックプライヤーです
ラジオペンチではありません 【メカニックプライヤー】というのがミソ
何が違うかというとラジオペンチには絶対についているニッパ部分がありません

別にあって困るものでもないし何ならあったほうがいいんじゃないのと思うかもしれません
私もそう思います
ですがKNIPEXのHPでは
コンビネーションプライヤーには(少なくとも)2つの機能があります。
製造段階において、長期的にどの機能を優先するかをあらかじめ決めなければなりません。コンビネーションプライヤーでは切断機能が優先されます
だそうです
つまり逆に言えば長期的に切断機能を優先させる必要が無い=先端の掴み部分の精度を上げられるという事でしょう
他にも素人目線で見てもニッパ部分の肉抜きがないので剛性は高そうです
そのおかげなのかは分かりませんがアゴの長さのわりにわずかに肉薄です

マイクロラジオペンチ程華奢ではなく丁度いい使い勝手です
電工と違ってバイクいじりでラジペンのニッパ部分使う事なんて無いんですよね
余計な機能がなければそれだけコストダウンされるという事じゃないでしょうか
大量生産とはいえメーカー品なら刃物の切れ味は重要でしょうし製造にも品質管理にも多少なりともコストはかかっているはずです
クニペックスのコンフォートグリップというのは非常に優秀です

太いグリップは指をかけやすく先端の微妙な膨らみがある事によって人差し指にひっかかり上からでも下からでも横からでも操作がしやすくなっています

画像のように重心が丁度くびれ部分になるので指先で操作するにも安定性が高くなっています
買う前はクニペックスのプライヤーはなんで支点ギリギリまでボテっとしたグリップがあるんだろうと思いましたがなるほど使いやすい
反面嵩張るのでコーティングに慣れてる人や工具箱に入れる人なんかは邪魔くさく感じるかもしれません
あと表面の滑り止め加工のせいかコンフォートグリップって汚れが染み込んで拭いても取れなくなるんですよね
表面は磨きではなくメッキ処理がされています
ラジペンは結構錆びる工具です
表面が多少錆びたところで使用に影響はないのですがキレイに越した事はありません

ただメッキの質感は並程度です
定価6000円超の工具として見たらもうちょっと期待してしまいますね
一番重要な先端の精度
私レベルでは評価できませんが簡単な実験を
紙を先端2㎜程度掴んで引っ張ってみます

せい!

引っ張ってもすっぽ抜ける事なく紙の方が破れました
ケイバとフジ矢のラジペンでも同じような結果でした


このクラスはもう素人サンメカには評価できません
毎日現場で使っている人じゃないと無理でしょう
最近はホームセンターの500円のでもこの程度の精度はありますし重要なのは耐久性でしょう
そう考えると10年近く使っているケイバのラジペンはとりあず私の中では実績ナンバー1と言えます
アゴが細くて長いのもあって結構しなります
私はクニペックスというとコブラのイメージが強かったのでガチガチなのかと思ったら意外でした
もちろんだからダメという事もないでしょう
剛性や強度などメーカーが何を重視しているか素人には分かりません
いくら剛性が高くてもすぐに開いちゃ意味無いですしね
それでなくてもラジペンは先端が開きやすいですし
今回購入したクニペックスが3850円
フジ矢、ケイバ、ツノダ、ビクターあたりの国内のトップメーカーが1500~2000円
サンメカにはかなり贅沢な工具といえますね
しかし使って楽しい使いたくなるという意味では数ある工具の中でもトップレベルでしょう
趣味で使う工具は汎用性の高いものより専門的なもののほうが面白いものです
そういう意味でラジオペンチではなくメカニックプライヤーというのはピッタリです
クニペックスの製品が高品質なのは知っていますがラジペンだったら買ってませんでした