5~6年程度KTM640SMに乗っており非常に気に入っていたのですが少しづつガタ出てきたのともう少し(楽に)遠出がしたくなり買い替えました
まず購入する時の条件ですが
■お手頃価格
金が無いというのもありますが高価なバイク自体私の性格に合わないのです
保管に気を使ったり丁寧に扱う人ならいいのでしょうが私は極度の面倒くさがりなので気を使いながらバイクに乗っていると面倒くさくなって乗らなくなります
小傷程度なら「まあいいか」と済ませられるくらいのものが理想です
■そこそこの性能
SS程の性能は無いにしてもほんの少しの刺激は欲しいところです
640SMが楽しかったのでその名残が大きいですね
■軽くてコンパクト
コレも640SMの影響が大きいですね 軽いバイクに慣れてしまうと大きなバイクを扱うのが本当に面倒くさい マンションなので駐車スペースも限られており出し入れが厄介です
■高速道路
高速道路を使った長距離を苦にしないというのが買い替えの理由なので当然ですね
640SMはいくらパワーがあると言っても単気筒です
100㎞/h巡航となるとエンジン的には全然余裕があっても気持ち的に疲れてきます
■安心感
コーナリングの安心感とかそういった性能的な部分ではありません
遠出で怖いのが旅先での故障です
以前古いバイク(640SMではない)に乗っていた頃は遠出するのに結構気合が必要でしたね
若い頃ならいいのですがジジィになると楽したくなります
それらの条件であがった候補のがこちら
ちなみに最終的に選んだのはMT09です
■まず最初の候補はFZ-1
中古になりますがヤマハのロングセラーでしたから安心感もあります
R1譲りのエンジンで性能は文句無しです
ネックは中古価格もそれなりに高い・・
またフェーザーの方はたくさんあるのですがNのほうはあまりありません
私はカウルがあんまり好きじゃないのでフェーザーは選択肢に入りません
MT09が安いので性能的には上回っていたとしても割高に感じます
■Z1000
これは早々と外しました デカいというかボリュームがある
跨った感じでも同じリッターのFZ1なんかよりデカく感じました
ストファイの中ではもっとも高級感があって質感が高い印象でした それだけに私にはちょっと大げさすぎる
私は極度の面倒くさがりなのでこれを取りまわしたり大事に扱うのは面倒くさそうだなぁと思いました
候補になったストファイの中では一番高級感があり所有欲を満たしくれるバイクですね
■Z750
これは生産終了になっているうえに中古も1000に比べると少ないので選択肢がない状態でした
ストファイになってからの初代Z1000とZ750兄弟は本当にインパクトあっていつかストファイ乗りたいなと思った一台です
■スーパーデューク
楽に遠出したいという最初の想定とは違うのですがKTMには好印象がありサイズ的にも性格的にも良い感じ ただ200万は予算オーバー 中古ならかなり安いですが引っ越して販売店が遠くなったので購入後の付き合いを考えると面倒だし近くにある店は対応が悪かったからパス
■GSX-S750
これが一番最後まで悩みました
MT09が専用の3気筒エンジンなのに対してこちらはGSX-R750譲りの4気筒SSエンジン、しかも価格はMT09とほぼ同価格 お買い得感でいえばMT09よりさらに上な感じもしますね
奇をてらっておらずコンパクトな車体とあいまってこれぞストファイといった印象でした
アンダーカウルがやり過ぎ感があるのとスズキなんだからもうちっと個性のあるデザインにして欲しかった気もしますが素直にカッコいいと思います
途中までは一番欲しかったバイクです
なんで買わなかったかというと近所でMT-09の新古車?が売りに出されていたからです
という訳でバイクを買う前は雑誌を見たりネットを漁ったりごちゃごちゃと比較検討しましたが決め手となったのは『ただ近くの店にあったから』というだけ・・・
まあ私のバイク選びなんてこんなもんです
では肝心のレビューです
私はプロではないので素人なりの感想
まずパワーですがSSのようにどこまでも一直線に伸びていくパワーというよりは最初からドカンと出る感じです
これは実際のパワー云々ではなくあくまでも体感によるものです
※画面はPVから
もちろん限界性能はSSに及びません
走行モードが3段階ありA>STD>Bの順です
ボタンで走行モードが変わるのは元ファミコンキッズにはテンション上がる装備です
贅沢言えばもっと演出感のあるスイッチだとさらにテンションあがりましたね
一番遅いBでも大型ネイキッドとして十分ですしSTDだと恐ろしい程パワーがあります
街乗りならBでも十分ですがエンジンをかけると常にSTDに設定されます
そして切り替えがSTD→A→Bなので面倒くさく結果STDばかりです
※現行のものはモードが記憶されるそうです
Aはダイレクト
開ければ開けるだけというか開けた以上の猛烈な反応をします
エンジンは一気に吹け上がり音もまるで4気筒のよう
実際に速いのでしょうがそれ以上に感覚を刺激するような印象ですね
調子に乗るとフロントが上がってしまういかにもストファイといった乗り味
この走行モード搭載は大成功です
Bモードが無いと神経質過ぎるしAモードが無いとせっかくの性能を感じられませんし
最近の大型じゃ珍しくもないですが価格を考えるとこの装備は嬉しい
私なんかはBモードはもっと大人しくてもいいくらいだと思います
サスペンション
私はコーナリングでのサスの性能を語る事はできませんから普段当たり前のように乗ってて感じた事です
一つ前に乗っていたのがKTMのモタードという事もあり安定感というか懐の深さは640の方がずっと上です そもそも車体の重さが全然違うし比較にもなりませんが
09は粘らないというか不意にズッと行きそうになったり多少落ち着かない感じです
なんていうんですかね
SSみたいにネットリしたような感覚じゃないです(まさに素人の感想)
普通に走る分には全く問題ありませんがSSみたいにバイク任せでもスムーズに曲がっていくあの自分が上手くなったような感覚は無いです
MT09がどうのこうのよりSSが良すぎるんですよね
ここら辺は下手は下手なりに感じる部分でもあります
こだわる人ならというだけで私の場合はあえて上げただけです
MT09のサスについてネガティブな感想が多いのはパワーがあるエンジンといかついスタイルとのギャップからくるものではないでしょうか
金色のぶっとい倒立サスやラジアルマウントキャリパー
見た目はSS並ですがこの価格でその性能はありえませんね
この辺はデザインも重視してるのでしょう
比べてるKTM640なんかは確かに豪華な足回りですが単気筒エンジンでMT09と同額ですからね
エンジンパワーに追いついて無い感じはしますが私はむしろコレが魅力じゃないかと思います
古くはウイリーマシンと言われたGSF1200のような良い意味でバランス崩壊気味のバイクです
もちろん過激とはいえヤマハ純正ですから上手い人が乗ればそんな事はないでしょう
あくまで私ような素人が乗ればと言う事です
燃費 リッター20㎞弱悪くはないですが油断すると16~7㎞程度になるので良いという程ではないです
さらにタンクが14リットルなので給油は割と頻繁です
装備面
右側のダミーダクトを外すとアクセサリー用の電源があります
これは良いですね
スマホを繋ぐのにわざわざバッテリーやヘッドライトから電源を持ってくる必要がありません
でも今時最初からUSBは標準装備でいいと思うんですけどね
ちなみにMT09トレーサーの方は標準でシガーソケットがついています
09は無駄を省いたストファイといったところでしょうか
シート下にはETCを入れられる程度のスペースがあるので別体式でもOKです
MT09はハンドル周りがシンプルなのでこれは良いですね
積載 これはもう見た目通りです
リアぶった切りなのでスペースも無い上に荷かけフックは一つもありません
大きめの荷物を運ぶならシートバッグが必要でしょう
ちなみに私のモデル 一単眼のタイプはナンバーステーがシートフレームから伸びてますので固定はそんなに難しくありません
二眼タイプの片持ちのリアフェンダーだとどうなんでしょうね
機能性の為とはいえ荷台を付けるとかなり印象が変わるので悩みどころです
09はストファイなのでなるべくシンプルなデザインを崩したくないところです
その辺はさすがヤマハ
純正のサイドバッグ&ステーであれば使わない時はバッグだけでなくステーも外せます
こういうアイディアは本当に素晴らしいですね
長距離ツーリング
積載は上記のサイドバッグやシートバッグが取り付け可能なので旅行の時困る事はありません
高速道路はネイキッドなのでもろに風圧を受けますが3気筒900㏄で巡航も追越も楽々です
外観&質感
質感はとてもこの価格とは思えません
重複しますが金色の倒立サスにアルミフレーム、ラジアルマウントキャリパー等の装備
スイングアームやサイレンサーなどどれも凝った作りで手抜きを感じさせません
コストカットしつつもそれを感じさせない
こういう所はヤマハは上手ですね
ただ私は正直ダミーダクトが好きじゃないです
贅肉をそぎ落としてるようなストファイのスタイルと矛盾してるように感じます
私の所有するもう一台YBR125にもついてますがイマイチ・・
V-maxといいヤマハはダミーダクト好きですね
何もかも取っ払って荷物も持たずに走り出すような気軽な雰囲気が好きですね