バイクと怖かった話

イワコデジマイワコデジマ

バイクが好きだと深夜ツーリングも多くなります
夜中の2~3時さらに山道なんかだとあたりは真っ暗です

私は霊感が無いので夜とかオカルトスポットはそこまで怖くはないのですが何度かコワイ思いをした事があります

ある夜12時過ぎに特にあてもなくツーリングに出ました
家から1時間も走ると山道に入りあたりは真っ暗
しばらくは後続車もおらず気楽に走っていましたが後からバイクがせまって来ました
私は飛ばさないので距離が縮まると端によって合図し先に行かせようとしました
しかしそのバイクは後ろにピッタリつけて先に行きません
公道レースでもするつもりかバカバカしいと思ってスピードを落とすと今度はパッシングを始めました
ひょっとすると何か落としたかなと思って停車するとそのバイクも停車し男性が降りてきました
かなり焦ってるようでヘルメットを脱ぐのももどかしい感じ
相手は20代前半で当時の私より少し年下といったところ
何事か尋ねると 今通って来た道のベンチにおばさんが座っていたとか・・・

青年はこんな夜中にこんな場所でおかしいと思って徐行して様子を伺ったそうです
おばさんは何も反応する事なく青年を見ていたいとか
だからどうした・・・と言いたいところですが
青年はひょっとしたら病気で動けないのかもしれないと言います
確かにそれは無きにしも非ず こんな時間に座り込んでるのは不思議ではあります

青年は確かめるべきだと言いました
なかなか正義感のある青年ですが度胸は無いようでコワイからついてきてくれと言います
私は一旦は断りましたが青年はもしあのおばさんが病気やケガで死んだら助けなかった事を一生後悔するだろうとなかなか嫌なところをついてきます

結局青年におされて2人で確認に向かいました
しばらく走っていると物凄いクラクションが聞こえてきました
対向車線の車が横を通り過ぎる時なんか叫んでます

何事かと思って徐行すると山道の真ん中でおばさんが踊っていました
もちろん私も青年もそのおばさんをやり過ごし距離をおいたところで停車
遠巻きから見ると一通り踊って疲れるとベンチに座って休憩ししばらくするとまた踊りだしました

青年に「なんですか?アレ」と聞かれましたが分かる訳もありません
ただ幽霊じゃない事はたしかなので「まあ、いろんな人がいるからね」と分かったような分からないような事を言って青年と別れました

車と違ってむき出しのバイクは夜道では心細いものですがそれが一つの魅力だったりしますね


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